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こどものことば

干支の動物をテーマに短いお話を書いてみましょう。干支の動物であればいくつ選んでもいいです。おもしろいお話、期待しています。

ある日、うしと、さると、とりで遊んでいました。遊んでいるうちに、お昼になりおなかがすきました。三人が食べ物をさがしていると、さるがりんごの木を見つけました。さるは「うしくん、とりくんおいでよ。おいしそうなりんごがなっている木を見つけたよ。」と言いました。さるは、木にひょいと登り、鳥はバサと羽をはばたかせて、木に登りました。けれども、うしは、高くジャンプもできず、羽もないので木に登れませんでした。ジャンプしてがんばって登ろうとしているうしを見て、さると、とりは「アハハ」と笑いました。うしは、しかたなくりんごをあきらめ森の中へ食べられる食べ物をさがしにいきました。うしが食べ物をさがしにいき見つけたので、さるととりに知らせようとした時、見まわりをしている人間に、ゆだんしていたとりとさるが見つかり「あっ」というまに長いあみに入れられ動物園行きのトラックに乗せられてしまいました。その直後にきたうしは、草むらにかくれ見つからずにすみました。とおざかっていくトラックを見ながら、もし自分に羽があっていっしょにりんごを食べていたら、と思うとゾッとしました。動物にとって自由はとても幸せなことなのです。うしは自分がうしであることにはじめて良かったと思いました。

(4年生・男児)

2022年03月13日