海外在住者向け作文講座のご案内

利用者様の声

3年生女児

お子さんへの質問

みちくさ作文クラブの講座は楽しいですか?
楽しいと思う人は、どんなところが楽しいですか?

楽しい!
質問を読んで、回答を書いているうちに、話が脱線してしまうと、先生からの返信で、注意されるので、そのときは、どうすれば良かったのかな、と考えます。逆に、うまく書けたり、「質問にちゃんと答えられたな!」と思うと、とても嬉しく感じます。それに、返信のお手紙で、知らないことを野坂先生に教えてもらえるのが楽しみです。小学校では、ほとんど、もう聞いたよ、知ってるよ、と思う内容しか教えてもらえないけど、「みちくさ作文クラブ」では、野坂先生が、自分の知らないことを教えてくれるし、新しい発見があるので、楽しいです。例えば、自分が「ら」抜き言葉を使っていることに気付きました。でも、よく、「あ、また、ら抜き言葉を使ってしまった!」と、後から気付きます。

ご感想を自由にどうぞ。

お話を読んで、お話に出てきた言葉を使って「ことばで学ぼう」というコーナーがあります。そこでは、文を作ったり、文字に合う言葉を見つけたりします。自分はこれが得意で楽しいです。でも、最後に、テーマを選んで作文を書く問題があって、この作文には、いつも野坂先生から、たくさん注意が書かれて返ってきます。同じことを注意されると、「何で直らないんだろう。やってる意味あるのかな?」と落ち込みます。だから、たまに、たくさん丸が付いて、きらきらしたシールまで貼られた作文が返ってくると、とても嬉しいです。

親御さんへの質問

受講後、お子さんにどのような変化がありましたか?

我が子はもともと読書が好きで、また、他人との会話も好きでしたので、その長所を伸ばしてほしいなと思っていました。ただ、小学3年生くらいから、動画やゲームを観ることも多くなったので、以前に比べ、子どもが書籍から離れるのではないか、また、物事を説明したり表現したりする機会が減るのではないか、と少し心配するようになりました。しかし、子どもは小学2年生から「みちくさ作文クラブ」を続けており、週に1回は、課題の物語をじっくり読み、文章で表現する時間をもっているからか、タブレットが大好きになった今でも、読書も好きで、お話も好きのまま、育っているな、と感じます。「みちくさ作文クラブ」はすっかり子どもの日常に取り入れられていて、これから本人が言葉の力をどのように伸ばし、活かしていくのか楽しみです。また、受講開始後の子どもの変化として、自分から自然に言葉について考えたり調べたりするようになったことがあります。これはある時、野坂先生からの返信で、「このコーナーの設問については、知らないからといって諦めて空白で提出するのではなく、国語辞典を使ったり、家族から聞き出したりして、真剣に言葉を探し出してください」と注意されたことがきっかけです。それからは課題だけでなく、日常でもニュースを聞いて国語辞典を使って調べるようになったので、今では国語辞典が常に居間に置いてあります。また、知らないことわざ、たとえば「鬼の居ぬ間に洗濯」を聞いたら、意味を調べて知るだけでなく、「なぜ鬼の不在中しかダメなのか?なぜ家事の中でも掃除ではなく洗濯なのか?」と不思議のタネを見つけ、「もし自分が鬼の不在中に洗濯をやるとしたら、これが理由だ」と想定してから調べ、答えを知り、楽しむことがあります。これは、「みちくさ作文クラブ」の設問に、よく「この段落で主人公は、◯◯と言っていますね。あなたにも、同じことがあると思います。それでは、もし、あなたが学校や公園で◯◯を言うとしたら…」と、何らかの前提を踏まえて、子どもに向けた質問が展開するので、その面白さを日常でも作っているのかな?と感じています。

ご感想を自由にお寄せ下さい。

20年以上前ですが、大学の教育学部を卒業した人から「本当に日本語の力を育てたいなら、作文をどんどん書かせる方法が一番良い」という意見を聞き、ずっと心に残っていました。一般的な国語のテストでは、同じ意味を指す何文字かの言葉を課題文から抜き出したり、正しい選択肢を選んだりしますが、そういった問題からは得られない力を、もし作文を通じて育てることができるのなら、ぜひ我が子には経験させたいと考えました。そこで、子どもが小学校に入学する頃、文章を作る講座のある塾や通信講座を探しました。その際の私の着眼点として、(1)指導者が文章を作るプロであり、日本語に詳しく、他人の作文を評価する力を持っていること。しかし、そういう方は、おそらく小学生向けに作文講座を開かないので、条件を緩め、少なくとも人生を通じた読書家であり、読み手として玄人であることとしました。また、(2)指導内容が、子どもの個性のみならず、その時•その時の本人の能力や回答状況に沿った、毎回オリジナルの指導であること、(3)最低でも月に2回以上、課題に取り組むスケジュールであること等を基準に探しました。あまりに厳しい注文ですし、通うとなると地理的に選択肢が限られますので、見つけるのはほとんど不可能に思えました。実際、1年以上探し続けました。そんな中、幸運にもぴったりの「みちくさ作文クラブ」をインターネットで発見し、渡りに船!と、子どもと相談して、すぐに受講を開始しました。

(求めていたものと、「みちくさ作文クラブ」について)
私が求めていた(1)指導者が文章を作るプロという点は、当初は出版社の編集者や、新聞や経済・文学の雑誌の記者を想定していましたが、先に書いたようにそういった方が小学生一人ひとりに丁寧な指導を定期的に実施する講座はなかなかありません。この点、「みちくさ作文クラブ」の野坂先生は、本物の翻訳家ですので、この講座を見つけることができて本当にラッキーだと今でも思っています。個人的な意見ですが、翻訳家は単に外国の単語を日本語に変換するだけでなく、原作者とは文化・習慣・時代・社会的背景などが異なる人たちに向け、原作の世界が想像できるように、それも原文の意味を維持したまま伝える役割を担います。原作が真っ直ぐ読者に届くように翻訳家が努力する点は、子どもが自分の抱く気持ちや考えを、読み手に理解されるように作文に書くことと重なる気がします。(2)の個人に応じたオリジナルの指導という点についても、とても満足しています。課題文も設問も、学年ごとに異なり、年間約40回の課題を通じて、子どもが言葉の面白さや奥行きに触れ、日本語の力を多面的に伸ばせるような構成で開発されているように思えます。また、野坂先生からの週1回の返信内容は、小学生が読んで分かる文章だけで書かれていて、それも、子どもが提出した課題プリントの余白部分だけでなく、何枚も新しく紙が糊で繋げられて紙面が拡張されていて、そこにびっしりと返信が書き込まれています。内容は一律のものではなく、たった一人に向けた手紙のようで、子どもは毎回じっくりと読んでいます。また、「みちくさ作文クラブ」では、子どもの回答文に応じた指導があるだけでなく、野坂先生が過去の本人の力と、現在のそれとの違いを把握し、返信の中で、文章が変わってきたことや、本人の成長を指摘してくれ、こうした点は、毎回、添削者が変わるような他の講座では得られない長所だと感じています。(3)の週1回往復という頻度とともに、全体として大変リッチな講座だと思います。

(受講目的について)
たとえば中学受験を意識して、お子さんの国語力を伸ばしたいと思われる保護者には、歯ごたえが感じられない講座かもしれません。というのも、「みちくさ作文クラブ」には、採点がないのです。もちろん偏差値もありません。他のお子さんの作文と比較できず、また全体の中で、我が子がどのくらいの順位にあるのかも、さっぱり分かりません。明確な目標がある保護者にとって、目に見える数字がないことは、効果測定が困難ということですから、不安や無駄を感じるかもしれません。はっきり言って、「みちくさ作文クラブ」で目にするものといえば、週1回、物語を読み、考え、言葉を紡ぎ出すひたむきな我が子の姿と、1週間後にポストに返ってくる、パンパンに膨れた封筒に入っている、野坂先生からの言葉の海だけです(あと、毎回絵がらの違う切手が貼ってあり、新鮮です)。また、毎週の課題も特殊だと感じています。問題集のように独立した一問一答に終始せず、一回の課題の中で、一つの物語や随筆に関連する形で、出てきた単語に関する言葉でしりとりをしたり、接続詞で文章を作ったり、オノマトペや慣用句など日本語特有の文化に触れたりして、最後に作文を仕上げるスタイルになっています。「それでは、もしあなたが」と聞かれる設問には唯一の解というものはなく、回答者である子どもは、その場面に自分を置き、自分自身と向き合い、自分の行動をイメージして想像の翼を広げます。更にその映像を言葉にして書かねばなりません。このように、「みちくさ作文クラブ」の課題は、全体を通じ、試験や点数という世界観とは異なる視座で構成されていると思います。「みちくさ作文クラブ」は、国語の試験で長く重視されてきた「読解力」の向上をゴールとしておらず、子どもが自分の中だけにある経験をもとに、外の世界に向けて文章を作る、というクリエイティブな活動そのものです。そういった講座を探している(かつての私のような)保護者には、しっくりくる講座だと思います。

3年生の課題と添削例を見る