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こどものことば

毎週課題に取り組む中で生み出された子供たちの言葉。
こちらが教えているつもりで、いつも多くのことを教わります。
そんな言葉の数々を、かつて子供だったあなたにもお届けします。

*文章は本人および保護者の方の承諾を得て掲載しています。

年をとって多くのことを忘れてしまったとしても、これだけは忘れないでいたいと思うこと。

ぼくの忘れないでいようと思うことは、すてきな思い出です。いまぼくが一番忘れたくない思い出は、保育園最後の運動会のかけっこでの思い出です。

保育園のかけっこは、グループに分かれて4人ずつ走ります。ぼくは毎年最終グループでこの年も最終グループで走りました。ゴールで先生がしゃがんでまっています。ぼく達がいきおいよくはしりすぎたのでゴールして先生にだきつくと先生は後ろにごろーんと転がってしまいました。そしてみんなで笑ってかけっこがおわりました。

なぜこれがすてきな思い出かというと、今はもうできないからです。今でもやろうと思えばできますが、ぼくたちが大きくなりすぎたので今やると先生がケガをしてしまうかもしれないからです。先生はあのとき小さいころから大きくなったぼくたちをだいて笑っていました。あのときより大きくなってしまったのでもうできません。

子供のころからの成長をみてくれていた人がいると思うと幸せな気持ちになれます。

すべてを忘れたとしても小さいころこんな幸せだったという思い出を覚えていれば幸せに生きていけそうな気がします。これからも幸せな思い出を作りたいです。

(5年生・男児)

2022年03月13日

だれにでも、一つぐらいは、けってん(よくないところ)があるものです。「あの人はとてもおもしろいけれど、あわてんぼうなところがある」とか、「やさしくてだいすきな人だけど、まちあわせにはいつもちこくする」とか……。

人のことでも、じぶんのことでも、あなたが「けってん」だと思うことを、思いつくだけ書いてみてください。

ぼくのけってんは、お兄さんのまねをしてしまうことです。たとえばチョコあじとイチゴあじのドーナツがいっこずつあるとお兄さんのえらぶあじをえらびたくなるのでうまくわけられません。お兄さんがもっているものは、なんでもすてきに見えてしまうからです。

(2年生・男児)

2022年03月13日

1年生の日記から

○月□日
おねえさんのやさしいところをはっぴょうします。おねえさんはものをもらうときもおねえさんとわたしがほしいものがいっしょになったときにゆずってくれたりすることです。

(1年生・女児)

2022年03月13日

ずっと昔に人間の歴史が始まってから今日までの間、地球上で戦争がまったくなかった時代というのはないようです。それは、なぜだと思いますか。

戦争がない時がないのは、人間はとてもよくばりだからです。

戦争を一回して何かを得ても、それ以上かそれよりもっと何かがほしくなるからです。もしも、それがなかったら国どうしのもめごとも小さいか無くなるでしょう。この欲望が人間に残っているかぎり何も変わりません。

でも平和を愛する心が増えると戦争が無くなったりすぐに戦わずに考えるかもしれません。

(5年生・女児)

2022年03月13日

「ももたろう」にちなんだ質問
そうぞうしてみてください。さいきん、あなたの学校に、よるになると、おにたちがやってきて、いろいろといたずらをしているようです。けさも、とうこうしたら、黒板はらくがきだらけ、花だんの花はひきぬかれ、プールは、おにたちでおおあばれしたのか、水が半分になっているしまつ。おにたちにいたずらをやめさせるには、どうすればいいと思いますか。

学校にくるならいっしょにべんきょうしますかとさそう手がみを書いて見えやすいところにはりがみをする。

(2年生・男児)

2022年03月13日

「おやゆびひめ」にちなんだ質問
おやゆびひめがもぐらをすきになれなかったように、よのなかには、どうしてもすきになれない人や、自分とは気が合わない人がいるようです。こういう人がみぢかにいたら、あなたならどうしますか。

その人と、少しきょりをおいて、その人の、いつもの様子をかんさつしてみます。どんな友だちと遊んでいるか、どんな話をしているか、どんなことがすきかなどをかんさつしてみて、もしかしたらなかよくなれるかもしれないか、ちょっと気があわないかもしれないかを考えてみて、もしなかよくなれそうだったら、その人のすきな話をしてみたりして、なかよくなります。

(3年生・女児)

2022年03月13日

干支の動物をテーマに短いお話を書いてみましょう。干支の動物であればいくつ選んでもいいです。おもしろいお話、期待しています。

ある日、うしと、さると、とりで遊んでいました。遊んでいるうちに、お昼になりおなかがすきました。三人が食べ物をさがしていると、さるがりんごの木を見つけました。さるは「うしくん、とりくんおいでよ。おいしそうなりんごがなっている木を見つけたよ。」と言いました。さるは、木にひょいと登り、鳥はバサと羽をはばたかせて、木に登りました。けれども、うしは、高くジャンプもできず、羽もないので木に登れませんでした。ジャンプしてがんばって登ろうとしているうしを見て、さると、とりは「アハハ」と笑いました。うしは、しかたなくりんごをあきらめ森の中へ食べられる食べ物をさがしにいきました。うしが食べ物をさがしにいき見つけたので、さるととりに知らせようとした時、見まわりをしている人間に、ゆだんしていたとりとさるが見つかり「あっ」というまに長いあみに入れられ動物園行きのトラックに乗せられてしまいました。その直後にきたうしは、草むらにかくれ見つからずにすみました。とおざかっていくトラックを見ながら、もし自分に羽があっていっしょにりんごを食べていたら、と思うとゾッとしました。動物にとって自由はとても幸せなことなのです。うしは自分がうしであることにはじめて良かったと思いました。

(4年生・男児)

2022年03月13日

(「てんぐの はうちわ」にちなんだ質問)
てんぐのように、わたしたちの目にはっきりとみえるわけではないけれども、どこかにいるかもしれない、と思うものはありますか。もしあれば、それはどんなもので、どんなときに、どんなことをするのかなど、わたしにくわしく教えてください。そんなものはどこにもいない、と思う人は、なぜそう思うのか、書いてください。

どこかにいると思うものは、サンタさんです。サンタさんはクリスマスの夜にプレゼントをもってきます。でもいないかもしれない、サンタさんはお母さんかもしれないと思います。なぜならみんなのサンタさんはゲームをもってくるのに家に来るサンタさんはゲームをもってきません。先生はどう思いますか。お母さんは「プレゼントをもってくるのはサンタさんだ」と言っています。

(2年生・男児)

(この文章への講師からのコメント)
○○くんのところにゲームのプレゼントがこないのには、なにかりゆうがあると思うのです。そして、そのりゆうをきめているのは、サンタさんではなく、空のずっと高いところにいる大きなそんざいのようなきがします。そして、○○くんが、いまの家に生まれるのをきめたのも、この大きなだれか(なにか)のようなきがします。○○くんがいまの家に生まれるのがきまっていたように、○○くんのもとにゲームいがいのプレゼントがくるのも、はじめからきまっていたことのようなきがします。なぜ、きまっていたかというと、人にはそれぞれ、このよでのやくわりがあるとわたしは思うからです。○○くんのところにゲームがこないということは、○○くんがゲームをしなかったからこそ、できるようになったことや、わかるようになったことで、○○くんはしょうらい、このよのためになることをしていく、ということなのかもしれません。それがなにかはまだわからないけれども、○○くんには、ゲームをもらった友だちとはまたちがったやくわりが、あたえられているのではないかと思います。

こういうふうにかんがえると、サンタさんは、空の高いところにいるだれか(なにか)のおつかいをしているのではないかな、とも思えてきます。サンタさんはそのだれかに言われたとおりに、プレゼントをはこんでいるだけなのかもしれません。もしかしたら、せかいじゅうのおとうさんやおかあさんたちに、ちょっとてつだってもらうこともあるかもしれません。なんといっても、サンタさんはひとばんでせかいじゅうのこどもにプレゼントをくばりおえなければならないのですからね。おおしごとです。

でも、それぞれのこどもに、それぞれのプレゼントがくるりゆうは、はじめからきちんときめられていると思うのです。だから○○くんは、じぶんがもらったものをもういちどよく見て、それをだいじに使うことをだいいちにかんがえるといいと思います。プレゼントにかぎらず、わたしたちは、人のものがついついよく見えてしまいます。でもじつは、じぶんだって、いいものをたくさんもっているのです。そのことにきづいた人が、このよでしあわせになれる人ではないかとわたしは思います。○○くんには、じぶんがもっているいいものや、今のじぶんの家やかぞくのいいところをたくさん見つけて、しあわせになってほしいです。○○くんは今、なにをもっていますか。どういうことに、めぐまれているでしょう。それをたくさん、見つけてください。それが、このせかいでのじぶんのやくわりを見つけるヒントにもなります。

2022年03月13日

「かぐやひめ」にちなんだ質問
かぐやひめは、じつは月のせかいの人でした。ではいったいなぜ、かぐやひめは、ちきゅうにやってきたのだとおもいますか。

うちゅうは、こきゅうがしにくいので日本にきたんだと思いました。月の人は、子どものときは、ちきゅうですごすきまりになっているのだと思います。

(2年生・男児)

2022年03月13日

1年生の日記から

○月△日
わたしのすきないろは、ラベンダーいろです。どうしてかというと、かなしいときでもはげましてくれそうないろだからです。わたしのランドセルもラベンダーいろです。

(1年生・女児)

2022年03月13日