こどものことば
毎週課題に取り組む中で生み出された子供たちの言葉。
こちらが教えているつもりで、いつも多くのことを教わります。
そんな言葉の数々を、かつて子供だったあなたにもお届けします。
*文章は本人および保護者の方の承諾を得て掲載しています。
- 「こぶとりじいさん」にちなんだ質問
おはなしの絵を見てください。このおにたちは、ひるまはどんなことをして、どんなふうに暮らしていると思いますか。
年に一どのせつ分にそなえて毎日体をきたえていると思います。
2022年03月13日
- お酒を飲んでよっぱらった大人たちを見て思うこと。
ぼくのよっぱらいのイメージは、テレビドラマなどでみる、外をフラフラ歩く人です。お母さんやお父さんは、よっぱらうとフラフラするか分からないけど、顔が赤くなっていつもより陽気な感じになります。(特にお父さんは。)ぼくは、お母さんやお父さんのように、陽気な気分になる分にはまだいいけれど、ドラマのようなフラフラするよっぱらいにはなりたくないなぁと思います。
ぼくは、炭酸水を飲みながら、ポテトチップスを食べておいしいなと思う事があります。だから大人も同じ気持ちでたまにお酒がのみたくなるのかなと思います。ぼくはお酒を飲んだ事がないので、フラフラに歩くくらい、お酒をのんでよっぱらう人の気持ちは分かりません。だからぼくがおとなになってお酒を飲める年れいになったらお酒を飲んで、少しでもよっぱらう人の気持ちが分かりたいなぁと思います。
ちなみにお母さんは、真夏の暑い日にキンキンに冷えたビールを飲むのは格別だと言っています。先生にとっての格別なお酒の一ぱいはありますか。(ぼくのピアノの先生はお酒を飲まないそうです。)
2022年03月13日
- 作文のむずかしいところ、楽しいところ。
わたしの作文を書くときむずかしいことは、自分の考えを具体てきにあらわすことです。たとえば、「すごい」と思ったなら、どのように、なぜすごいのかを考えて書くことです。また、自分の思った言葉に一番あうセットの言葉を見つけることです。
そのむずかしいことをのりこえるには、ふかく考えることがだいじなのかな、と思います。たとえば、「○○○することが楽しい」と思ったなら、なぜ、楽しいと思ったか、「楽しい」を自分なりの言葉にかえられないかを考えたり、あたまに思いうかんだ言葉をかみにそのままかいたうちの中から、ぴったりな言葉を見つければ、のりこえられると思います。
楽しいところは、むずかしいことをのりこえたときにそれを文章にしてかくことです。
わたしは、みちくさ作文でもこのむずかしいことをのりこえる方ほうでさいしょからやっていて、自分でもうまくかけたと思う作文を書いてきました。これからもつづけたいと思います。
2022年03月13日
- 水がおいしい、とはどういうことだと思いますか? おいしい水とは、どういう水のことをいうのでしょう? あなたの思うことを、じゆうに書いてみてください。
へんなあじじゃなくてぬるくないお水だと思います。とくにすごーくのどがかわいている時は、おいしくかんじます。水のあじは、ないのにおいしくかんじることがあるのは、なんだかとてもふしぎです。
2022年03月13日
- 今週のおはなしには、おぼうさんがでてきますね。あなたは、おぼうさんを見たことがありますか。おぼうさんがあげるおきょうをはじめて聞いたとき、どんなかんじがしましたか。なぜ、かみのけの長いおぼうさんはいないのでしょう。おぼうさんのおしごとはなんだとおもいますか。どんなことでもかまいません。おぼうさんについて、あなたがしっていることや、おもったことを教えてください。
ぼくが4さいのときにおばあさんが天ごくにいったのでそのときにおきょうを聞きました。天ごくの人に分かることばなのかなーとふしぎな気もちで聞きました。
2022年03月13日
- 「雪渡り」(宮沢賢治)にちなんだ質問
狐小学校の幻燈会はなぜ、「十二歳以上の来賓は入場おことわり」だったのでしょうか? あなたの考えを自由に書いてみてください。
十二歳以上を呼ばなかった理由は二つあると思います。一つ目は十二歳以上だと、狐を悪いやつだと思ってこらしめたりするかもという事です。昔に読んだことのある昔話では、狐やタヌキが人間をだまして人間がおこって、わなをしかけてそのわなにひっかかるシーンをよくみます。そのため十二歳以上は呼ばなかったんだと思います。
二つ目は話にも書いてあるように次のせだいでは狐の悪い評ばんを無くすためです。狐を悪いやつだと思っていない子供が来て楽しい思い出ができれば、狐は悪いやつだといううわさを消してくれると思ったので、子供をよんだんだと思います。
この二つの理由から十二歳以上を呼ばなかったと思います。
この物語の中で十二歳以上は子供ではないので、狐にとって、むじゃきに遊んでくれる相手ではないと思っているのだと思います。
ぼくも今年は十二歳になるけど、大人が今持っている常識にとらわれず、自分の意見を持てる人になりたいです。
この前オリンピック会長の森さんが辞任したのをニュースで知りました。男女差別に関係する発言をしたそうです。日本はまだ男女差別が多くある国というのも知りました。確かに家でもお父さんとお母さんは同じように仕事をしていますが、家事のほとんどは、お母さんがしています。お母さんには「おうちの事は男女関係なくできるようになりなさい」と言われぼくもお手伝いをやっています。こうしたみぢかな事からぼくがいいと思うよのなかにする努力をしたいです。
2022年03月13日
- 1年生の日記から
○月△日
きょうこうえんにいきました。こうえんには、たくさんしもばしらがありました。それを、かみのうつわにいれます。そうすると、ごはんみたいになりました。いってよかったです。
2022年03月13日
- あなたの好きなことを教えてください。べんきょうでも、うんどうでも、おんがくでも、ずがこうさくでも、おりょうりでも、なんでもかまいません。それのたのしいところや、好きなところについても教えてください。好きなものがたくさんある人は、どうぞたくさん書いてください。
ぼくがすきなあそびは、ブランコです。なぜなら、立ちこぎをするとすずしくて気分がスッキリするからです。ちょっとこわいけどくもにもとどきそうな気もします。
2022年03月13日
- 一日だけ、いっすんぼうしのように小さくなったら、あなたはその一日をどのようにすごしたいですか。
カブト虫にのってクワガタ虫とたたかう。すむおうちは、りんごです。つくりかたは、かじって中をくりぬきます。ヨシタケシンスケさんがかいた絵本で見てやりたいなと思いました。りんごのなかにカブト虫とすみます。
2022年03月13日
- 「ジャックとまめのき」にちなんだ質問
もし、朝おきたとき、まどのそとに大きなまめの木がはえていたら、あなたならどうしますか。
びっくりして、まずおかあさんをよびます。それから、ちかくにいって、まめの木をよくかんさつします。すこしのぼって、さやをとって、もちかえって、食べられるかどうかずかんでしらべて、食べられるんだったら、いちどお父さんに食べてもらって、おいしかったら自分も、お母さんに、りょうりしてもらって、食べます。
2022年03月13日
(この作文への講師からのコメント)
最初にご質問にお答えすると、夕方、仕事を終えて、家で夕日を見ながら飲むお酒は、ビールであれワインであれ、私にとっては格別の一杯でした。「でした」と過去形になっているのは、今はほとんどお酒を飲まないからです。なぜ飲まなくなったかというと、ある日突然、「ああ、もう一生分飲んだな。お酒はこれでもうおしまい。」と思ったからです(笑)。今は、親族や友達と集まったとき、乾杯の一杯ぐらいはおつきあいで飲むことはありますが、それ以外はほとんど飲みません。けれども、なんといっても一生分は飲んだ身ですから、○○くんのお母さんのおっしゃる、真夏に飲む冷えたビールのおいしさはとてもよくわかります。このお母さんの子どもである○○くんも、大きくなったらきっと、お母さんのお気持ちがわかるのではないかと思います。
さて、作文ですが、お題について自分なりによく考えて書けていました。テレビドラマで見たことと、実際に見たお父さんやお母さんの様子を比べて思ったことを書いたり、自分が炭酸水とポテトチップスを食べるときの気持ちをもとに、お酒を飲んでよっぱらう人のことを想像したりと、具体的に考えることができていた点がとてもよかったです。こういうふうに具体的に考えると、作文はとても書きやすくなると思います。これを別の言葉で、「題材(お題)を自分に引きつけて考える」と言います。自分に引きつけて考えることができると、書きやすくなる上に、自分にしか書けない作文に仕上がることが多いです。そしてこういう作文は、読む人にとってもおもしろいものです。実際、今回の○○くんの作文は読んでいてとても楽しかったです。
これに対して、お題を自分に引きつけることができていない場合は、書くのに時間がかかったわりには、読む人にとっておもしろいと感じられない作文になることが多いです。なにより、書いた本人がおもしろいと感じられないことが多いです。ですから、いったん書き始めて自分でもおもしろくないなと感じたら、思いきって別のお題に変えるのもひとつの方法です。「せっかくここまで書いたのに……」という気持ちを捨て、新たなお題に取り組んでみたら、自分との接点が見つかってあっという間に書き上がる、ということもよくあることです。「今週の物語・表現」で文章のリズムについて学びましたが、このリズムは、書いている人のわくわくした気持ちと結びついて生まれることも多いです。生き生きとしたその気持ちに乗って言葉が生まれてくることもあるのですね。ですから、ものを考えたり書いたりするときは、自分の心と頭が元気なときにするといいかもしれません。